2010年6月号 歯のくいしばり
大石暢彦
Nobuhiko OISHI
Nobuhiko OISHI
大石歯科クリニック
〒244-0801 横浜市戸塚区品濃町543-1
〒244-0801 横浜市戸塚区品濃町543-1

図1 初診時の舌所見

図2 初診時の口腔内所見
| 患者: | 54歳、女性 |
| 主訴: | 歯のくいしばりがつらく、舌の置き場がない |
| 既往歴: | 全身の特記事項は認めないものの、腰痛で鍼灸院にて針治療 |
| 現病歴: | 約2年前より歯のくいしばりを自覚し、起床時にこめかみから首筋の疼痛が強く、舌の置き場がなく、毎日飴をなめてストレスを緩和させていた。更に痛み止めを飲みすぎておなかを壊すことが頻繁であった。近医病院口腔外科を受診し、各種診査後、特別な処置はなく、特に舌の症状に関しては、診断・処置なく通院を中止。メディアで紹介された顎関節症専門医に転院するも、行動変革療法と精神が安定するストレス軽減訓練を指導され、約8ヵ月間通院したが主訴の解消が得られず不安になり、知人より当院を紹介され来院した。 |
| 現症: | 舌尖及び臼歯部舌辺縁に発赤を認め、舌の痛み及びヒリヒリ感(++)、顎位が定まらず、切歯部は開口を認める。犬歯及び臼歯部咬合面を被覆するコンポジットレジンによる填塞処置が施されている。左右顎関節部疼痛及びクリック(−)、PCR48%、プロービングデプス全顎2〜3mm、咬筋、側頭筋、胸鎖乳突筋、僧帽筋の過緊張及び圧痛(+)。 |
| Q | 診断として異なるものは? |
| 1.歯科心身症 | |
| 2.顎口腔機能障害 | |
| 3.嚥下異常 | |
| 4.舌痛症 |

