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2016年12月号 歯肉からの異常な出血
黒柳範雄
Norio KUROYANAGI
碧南市民病院 歯科口腔外科 口腔ケアセンター
〒447-8502 愛知県碧南市平和町3-6
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図1 初診時、頭皮に認められた点状出血斑
図1 初診時、頭皮に認められた点状出血斑
図2 初診時、下肢に認めた点状出血斑
図2 初診時、下肢に認めた点状出血斑
図3 初診時の口腔内写真
図3 初診時の口腔内写真

患者: 77歳、男性
初診: 2014年11月
主訴: 歯肉からの出血
既往歴: 家族歴:胃がん(2007年)、前立腺肥大(2011年)、認知症
現病歴: 2014年11月始めに近在歯科医院にての抜歯を行った。同日より抜歯窩の出血が持続していたが、放置していた。抜歯後3日目には口から血が溢れるようになったため、食事を摂ることができなくなり当科を受診した。
現症: 全身状態;体格中等度、栄養状態やや不良。食欲不振にて最近体重の減少を気にしていた。口腔外所見:頭部、前腕、下肢に、自然に発生した多発の点状出血斑を認めた(図1、2)。
口腔内所見; 辺縁歯肉に不良凝結塊の形成と、その周囲からサラサラとした出血を認めた(図3)。出血量が多く、出血している歯肉をガーゼ圧迫しても、収縮剤を局所注射しても止血コントロールはできなかった。
初診時血液検査所見; 赤血球数 526x104/μL、白血球数 76x102/μL、ヘモグロビン量 13.6g/dL、血小板数 6.4万/μL、CRP 0.26 mg/dL、出血時間(Duke法)1.0min、PT 40%、PT-INR 1.98、APTT 47.3sec、フィブリノゲン 64mg/dL、Dダイマー 32.7ng/mL、FDP定量 173.3μg/mL
最も疑われる疾患名は?
  1.播種性血管内凝固症候群
  2.血友病
  3.壊血病
  4.突発性血小板減少性紫斑病
ANSWER
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