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2017年1月号 口腔内の発赤と疼痛を伴う病変
三島克章 上山吉哉
Katsuaki MISHIMA Yoshiya UEYAMA
山口大学大学院 医学系研究科
歯科口腔外科学講座
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図1 初診時の下顎顎堤
図1 初診時の下顎顎堤

患者: 68歳、女性
主訴: 両側舌縁部から下顎歯槽部にかけての疼痛
既往歴: 45歳時に胃全摘出術、飲酒・喫煙なし、薬物アレルギー・食物アレルギーなし
現病歴: 2週間ほど前から、両側舌縁部から下顎歯槽部にかけて、ヒリヒリとした痛みと接触痛を自覚するようになった。かかりつけ歯科医院にてステロイドの軟膏を処方され、舌と歯槽部に塗布するも改善しないため、近在口腔外科を紹介されて受診した。血液検査にて、単純ヘルペスウイルス IgM(-)、IgG(+)であったため、抗ウイルス薬を投与されるも改善しないため、精査、加療目的に大学病院に紹介された。
現症: 体格中等度、栄養状態良好、開口障害なし。両側下顎臼歯部に部分床義歯を装着しており、床下粘膜に一致してび漫性の発赤と圧痛を認めたが、同部位には水疱形成や潰瘍形成、あるいは骨露出を認めなかった。
また、舌には小水疱や潰瘍は見られず、上下顎残存歯の歯肉に発赤や潰瘍を認めず、口腔乾燥も認めなかった。口腔内の写真を図1に示す。
最も疑われる疾患名は?
  1.ヘルペス性口内炎
  2.褥瘡性潰瘍
  3.義歯性カンジダ症
  4.扁平苔癬
ANSWER
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